本HPではオペラ・バレエ等のあらすじを、立体的に理解できるようA4サイズにまとめ、PDFでダウンロードできるようにしています。

歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」

時間
序 幕 25分
第一幕 40分
第二幕 30分
第三幕 35分
第四幕 55分
合 計 3時間
基礎データ
作曲
デスト・ムソルグスキー(1839年~1881年)が、29歳の1868年に完成。
台本
プーシキンの同名の戯曲に基づいてムソルグスキー自身が書いた。
時代
161598年から1605年のロシア動乱期。
初演
1874年1月27日に、マリインスキー劇場で初演。
主な登場人物
ボリス・ゴドゥノフ(バス)
実在したタタール人の皇帝(1762年~1794年)。
フョードル(メゾ・ソプラノ)
クセニヤ(ソプラノ)
乳母(メゾ・ソプラノ)
ボリスの子供とその乳母
ヴァシリー・シュイスキー侯爵(テノール)
ボリスの重臣で、謎の死を遂げたドミトリーの死因調査をした。
警吏ニキーティチ(テノール)
修道院前の広場で、民衆を誘導する。
書記官シチェルカーロフ(バリトン)
ボリスに皇帝の座に就くよう説得しようとする。
老僧ピーメン(バス)
ロシア年代記を書く修道僧
キリスト教徒ランゴーニ(バス)
リトアニアからロシアのカトリック化を企てている。
マリーナ・ムニシェク(ソプラノ)
ポーランド・サンドミエシュの貴族ムニシェックの娘
グレゴリー(テノール)
偽ドミトリーを名乗って、1605年にロシアを支配した。
ミサイル(テノール)
ヴァルラム(バス)
旅籠屋の女主人(テノール)
ロシア・リトアニア国境付近の旅籠に滞在する浮浪者と女主人
苦行僧の白痴イヴァヌイッチ(テノール)
ロシアの暗い将来を憂う
貴族フルシチョフ(テノール)
ボリスの軍隊の司令官であった。
A4版を読む前に

 1598年イヴァン4世の三男フョードル1世が死去しリューリク朝が断絶、タタール人のボリス・ゴドゥノフが皇帝に就任した。リューリク朝にはイヴァン4世の四男ディミトリーがいたが、1591年に死亡していた。その死にボリスに責任があり、良心の呵責に苦しみ死んでしまう、というストーリ-です。しかし、近年の史実では、ボリスに責任はないとされている。

(プロローグ)

・ボリスが皇帝になる場面。

(第一幕)

・若き修道僧グリゴリーが、死んだはずのディミトリーに成り代わる野望を抱く場面。

(第二幕)

・最高の地位を得た喜びと、不安を感じるボリス。

(第三幕)

 ・ポーランドのランゴーニ神父は、ロシアのカトリック化を計画しており、サンドミエシュの貴族の娘マリーナを通じて若き修道僧グリゴリーに改宗するよう迫る。

 ・グレゴリーは、マリーナとの恋に酔っていたが、偽のディミトリーになりすまし、反乱軍を立ち上げることを決心する。

(第四幕)

 ・ボリスが、罪の重圧に負け錯乱し、ついには死んでしまう。そして、偽ディミトリー達は、進軍する。


なお、下記をクリックしてオペラ鑑賞の参考にしてください。

「ボリス・ゴドゥノフ附表」こちらからダウンロードできます。 borisgodunov2.pdf


「ボリス・ゴドゥノフ以降のロマノフ家の系図」こちらからダウンロードできます。 borisgodunov3.pdf

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 borisgodunov.pdf

「引用」
・ 解説:井上和男「最新名曲解説全集第19巻」(㈱音楽之友社)