主な登場人物 |
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イアソン |
テッサリアのイオルコス王国の王子でヘラに養育され可愛がられた。先々の人生の苦難を心配したヘラは、薬草使いの第一人者メディアを妻に送り込み、一途に支えさせることにした。しかし、甘えん坊のイアソンは、過信してメディアを裏切り、アルゴー船の事故で死んだ。メディアのみならず女性を裏切ったらどうなるか、予想していなかったようだ。 |
メディア |
コルキス王国の王女で、ヘラの策略によりエロスの愛の矢で洗脳させられ、イアソンを全力で守り尽くす貞節な女性にさせられた。晩年に不死になり、楽園の園長になった。神の都合で自分の人生を生きれなかった女性である。 |
アイゲウス |
アテネの国王で、アイトラーとの間でミノタウロスを退治したテセウスが生まれて、メディアとの間にメディア王国を建国したメードスが生まれた。 |
オデュッセウス |
イオニア諸島イタケの国王。オデュッセウスは、トロイ戦争でミケーネ軍団が勝利した、勝因の木馬を考案した国王。戦争終了後、故郷イタケに戻るのに10年を要した。メディアの伯母キルケ、女神カリピュソに捕まり、同棲させられながら苦難の旅をして、20年間離れ離れになりながら、愛妻ペネロペと愛し合うことができた。 |
A4版を読む前に |
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メディアとオデュッセウスは、系図上、メディアの伯母であるキルケの愛人という関係だが、面識はないようだ。 メディアの父は、現ジョージアの古都クタイシを首都としていたコルキス国王の王アイエーテスであり、その妹である伯母キルケと、その従妹ヘカテーからあらゆる種類の薬草の使い方を教わってきた。そのため薬草使いの第一人者となった。 ところで、メディアは、神々の女王ヘラの個人的な思惑により、アプロディテの息子エロスに愛の矢を打たれてイアソンを愛することになった。 そのため、毒薬を使ってでも家族を殺害してでも、一途にイアソンを守ることになった。 オデュッセウスのトロイからの帰国事情は、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』に書いてある。 |
A4版(PDF) |
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このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。) 詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 medeia.pdf 「引用」 |