本HPではオペラ・バレエ等のあらすじを、立体的に理解できるようA4サイズにまとめ、PDFでダウンロードできるようにしています。

歌劇「イタリアのトルコ人」

時間
第一幕 82分
第二幕 75分
基礎データ
作曲
パリ生まれのジョアキーノ・ロッシーニ(1792年~1868年)が、22歳の1814年に完成。
台本
ドレスデン宮廷詩人カテリーノ・マッツォーラ(1745年~1806年)の同名の原作に、フェリーチェ・ロマーニ(1788年~1865年)が再編した。
初演
1814年8月14日にミラノ・スカラ座。
主な登場人物
セリム(バス)
航海中のトルコ王子。ザイーダは、かつての婚約者。
ドンナ・フィオリッラ(ソプラノ)
ドン・ジェローニオの妻で気まぐれで愛を楽しむ女性。
ドン・ジェローニオ(バス)
フィオリッラの夫。気が弱く臆病者。
ドン・ナルチーゾ(テノール)
フィオリッラに憧れる嫉妬深く繊細な男。
詩人(バリトン)
ジェローニオの知人で詩人。
ザイーダ(ソプラノ)
セリムのかつての婚約者で、今はジプシー。
アルバザール(テノール)
セリムの友人であったが、今はザイーダの友人。
A4版を読む前に

「アルジェのイタリア女」でイタリア女性を主役に設定したので、本作品で、逆にイタリアにおけるトルコ男を主役に設定したもの。
詩人という物語の進行役を設定したのが特徴です。
愛に苦しむジェローニオとザイーダ。愛を楽しむセリムとフィオレッラですが、愛と尊さを知らされた二人は、それぞれ元の鞘に戻るというオペラです

 

このオペラでも取り上げられていますが、下記のPDF資料を見ますと、
当時からオスマン・トルコのスルタンが、イタリア女性を愛していたことが、わかります。
「トルコ・オスマン家の系図」こちらからダウンロードできます。  ottoman-empire.pdf

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 ilturcoinitalia.pdf

「引用」
・ 解説:水谷彰良「作品解説」(日本ロッシーニ教会)