本HPではオペラ・バレエ等のあらすじを、立体的に理解できるようA4サイズにまとめ、PDFでダウンロードできるようにしています。

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

時間
第一幕 93分
第二幕 85分
基礎データ
作曲・完成
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756年~1791年)が、31歳の1787年に完成。
1786年に「フィガロの結婚」がプラハで大ヒットしたことにより依頼された作品。
台本
ロレンツォ・ダ・ポンテ(1749年~1838年)が38歳。
初演
1787年10月29日にプラハのエステート劇場。
予想通り大成功であった。
主な登場人物
ドン・ジョヴァンニ(バリトン)
血気盛んで好色で無信仰者の貴族。悔いて反省する気持ちを持たないので地獄落ちする。
レポレロの有名な「カタログの歌」による人物評は、「イタリアとドイツとフランスとトルコ1062人、スペインでは1003人。村娘からお姫様まで。ブロンド髪から白髪まで。冬の好みは太った女、夏の好みはやせた女。スカートさえはいていれば、彼が何をするかはあなたがご存じの通り・・・」
レポレロ(バス)
ドン・ジョヴァンニの従者。
ドンナ・エルヴィラ(ソプラノ)
かつてドン・ジョヴァンに捨てられたブルゴスの女であるが、思いを断ち切れずに、美しい侍女を連れて追いかけている。
ドンナ・アンナ(ソプラノ)
騎士長の娘でオッタービオの許嫁。ドン・ジョヴァンニに夜這いを掛けられたが、許婚への話しでは無事であった模様。復讐心に燃えている。
ドン・オッタービオ(テノール)
ドンナ・アンナの許婚。生真面目な貴族。
ツェルリーナ(ソプラノ)
単純だがしたたかな面も持つ村娘でマゼットの新婦。結婚式の最中にドン・ジョヴァンニに口説かれいったんはその気になるが、ドンナ・エルヴィラに邪魔される。
マゼット(バス)
ツェルリーナの新郎で彼女の浮気っぽい行動に苛つきながらも尻に敷かれている。しかし、村の若者のリーダー的存在ではある。
騎士長(バス)
アンナの父。石像としても登場する。
A4版を読む前に

このオペラで、主役のドン・ジョヴァンニが行うことは、下記の通りです。
  ①ドンナ・アンナに夜這いを掛けるが、彼女の父親に発覚し決闘の末殺してしまう。
  ②結婚披露宴の最中の村娘ツェルリーナに対して貴族の権威を背後に口説きにかかる。
   ツェルリーナもその気になったが、ドンナ・エルヴィラに邪魔される。
  ③再度ツェルリーナを口説くためにパ-ティーに招待するが、強引すぎて失敗する。
  ④ドンナ・エルヴィラがなおも自分に惚れているのを悪用して、彼女の侍女を口説こうとする。
  ⑤ツェルリーナの新郎マゼットが、ドン・ジョヴァンニに復讐しようとするので、逆に痛めつける。
  ⑥ドンナ・エルヴィラが心から改心を願うが、笑いものにして相手にしない。
  ⑦殺された騎士長が、生命を吹き込まれた石像として登場し、ドン・ジョヴァンニに「悔いて生活を改めよ」と何回も警告する。しかし、拒否し反省の気持ちを持たないので地獄に連れて行かれてしまう。

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 dongiovanni.pdf

「引用」
・ 翻訳:武石英夫「カラヤン指揮ベルリン・フィルのCD解説書」(ポリグラム㈱)
・ 解説:海老沢敏「カラヤン指揮ベルリン・フィルのCD解説書」(ポリグラム㈱)