オペラ「イェヌーファ」

時間
第一幕 40分
第二幕 40分
第三幕 30分
基礎データ
作曲
レオシュ・ヤナーチェク(1854年~1928年)が、49歳の1903年に完成。全9本のオペラのうちの3本目で、1894年から9年かけて完成した。
台本
ガブリエラ・プライソヴァーのチェコ語の戯曲(1890年11月9日初演)をヤナーチェクが作曲しやすいように手直しした。
初演
1904年1月21日にブルーノ国民劇場で初演。プラハでの初演は、1916年5月26日で国民劇場総裁のカレル・コヴァジョヴィッツが、オーケストレーションに手を入れることの条件を承諾してのものであった。
主な登場人物
ブリヤ家のおばあちゃん(アルト)
製粉所を経営する裕福なブリヤ家の女主人で、彼女の主人と二人の息子はすでに亡くしている。  
長男の息子シュテヴァと次男の娘イェヌーファという二人の孫がいる。跡継ぎのシュテヴァはまだ若く酒飲みで道楽者であるが、成長を待っている。
ただし、端役である。
シュテヴァ・ブリヤ(テノール)
ブリヤ家の跡継ぎだが、酒飲みの道楽者で、悪意のない単純な若者である。
従兄妹のイェヌーファと愛し合っていて、妊娠させている。しかし、イェヌーファに嫌気が差し愛が冷め、次に村長の娘と婚約したが、妊娠させたことがバレ、破談となる。
イェヌーファ・ブリヤ(ソプラノ)
おばあちゃんの、亡くなった次男坊の一人娘。両親共に死んだので、死んだ父の後妻のコステルニチカに娘のように育てられてきた。しかし、教育が厳格すぎた反動のせいか、シュテヴァの子を身ごもる。義兄ラツァには、頬にナイフで傷つけられる。コステルニチカのアドヴァイスもあり、ラツァと結婚する。
コステルニチカ (村の教会の聖具保管係のことで、名前は不明。)(ソプラノ)
主役である。
おばあちゃんの、亡くなった次男坊の後妻で、イェヌーファを厳格に娘のように育ててきた。イェヌーファは男の子を出産したが、シュテヴァには振られたので、先を案じ、赤ん坊を凍った川に捨ててしまう。
道徳的で厳格で教養もあるが、苦労を背負うことになる。
ラツァ・クレメニュ(テノール)
おばあちゃんの、長男の嫁(=義弟シュテヴァの母)の連れ子だが、製粉所では真面目に働いている。連れ子なので、母の死後、愛されることなく育ってきていて、ひがみっぽい。ただし、イェヌーファを愛しており、シュテヴァに捨てられたイェヌーファと結婚する。
製粉所長(バリトン)
製粉所の所長。
村長(バス)とカロルカ(メゾ・ソプラノ)
村長は、その娘カロルカをシュテヴァと結婚させることにした。しかし、シュテヴァが、イェヌーファを妊娠させていたことを知り、カロルカは、婚約を破棄する。
A4版を読む前に

 19世紀終わり頃、チェコのモラヴィア地方東南部にあるスロヴァーツコ地方の寒村が舞台。

 おばあちゃんの二人の孫であり従兄妹同士のシュテヴァとイェヌーファは愛し合い、妊娠までしていたが、シュテヴァがイェヌーファに嫌気が差して、無責任にも振ってしまう。

 当時の女性の自立は無理なので、養母であるコステルニチカは、イェヌーファに不憫な思いをさせないように、出産した子供を川に投げ込み、愛してくれているラツァに結婚して貰うよう働きかける。

 コステルニチカは、子供殺しが発覚して逮捕されるが、彼女の一番の心配の種であるイェヌーファは、ラツァと結婚することになった。

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 jenufa.pdf

「引用」
・ 翻訳:千野栄一「イェヌーファ(対訳と解説)」(日本ヤナーチェク友の会編)
・ 解説:佐川吉男「最新名曲解説全集第19巻」(㈱音楽之友社)