楽劇「無口な女」

時間

第一幕 50分
第二幕 60分
第三幕 38分

基礎データ

作曲 リヒャルト・シュトラウス(1864年~1949年)が、70歳の1934年に完成。
台本 シュテファン・ツヴァイク(1881年~1942年)が、52歳の1933年に完成。
時代 1780年頃のロンドン郊外。
初演 1935年6月24日に、カール・ベームの指揮によりドレスデン国立歌劇場で初演。ユダヤ人であるツヴァイクに対するナチの政策を非難したシュトラウスの手紙がゲシュタポの手に渡り、シュトラウスはドイツ音楽局総裁を辞任した。こうした事情から、ヒトラーとゲッペルスは、予定していた初演をキャンセルし、3回上演の後、上演禁止となった。

主な登場人物

モロザス卿(バス) かつて軍隊時代の事故で、鼓膜が潰れたため、騒音に耐えられず静かな生活を送っている。
相続人はいない。
ヘンリー(テノール) モロザス卿の甥で、イタリアオペラ団の歌手として、戻ってきた。
アミンダ(ソプラノ) 気立ての良いヘンリーの妻で、歌手でもある。
理髪師(バリトン) 「セヴィリアの理髪師」のフィガロを想定した「何でも屋」で、このオペラでも同様に、モロザス卿の希望に応える。
女中(アルト) モロザス卿の図々しい家政婦で、「理髪師」に自分が嫁になるよう推薦してくれと頼む。
カルロッタ(メゾ・ソプラノ)と
イゾッタ(ソプラノ)
共にオペラ団のメンバーである。カルロッタは「田舎娘」に扮し、イゾッタは「気取り屋」に扮する。
ヴェヌッツィ(バス)と
ファルファッロ(バス)と
モルビオ(バリトン)
共にオペラ団のメンバーである。ヴェヌッツィは、座長で「金の拍車の功労賞」に輝き、ローマ法王他高名な宮廷に招かれており、劇中、「牧師と判事」に扮する。ファルファッロは、「酔っ払いの老水夫とチェンバロ奏者」に扮し、モルビオは、「公証人と弁護士」に扮する。

A4版を読む前に

 「無口な女」の、あらすじは、次の通りです。
静けさを好むモロザス卿に、消息不明であった甥のヘンリーがオペラ歌手として戻ってくるが、モロザス家の人間が芸人になるのはふさわしくない、という理由で、追い出す。
相続人がいない卿は、何でも屋の理髪師に、無口な嫁を探すよう指示する。
 しかし、理髪師は、ヘンリーが所属するオペラ団員の協力の下に、卿がヘンリーを相続人として認めるように「工作」をし、丸く収まるという喜劇的な内容のオペラです。
その「工作」というのは、
 ①無口を装った女と結婚させる。
 ②結婚したとたん女は豹変することにより、そういう女は世の中に居ないことを悟らせる。
 ③豹変したことを理由等により離婚裁判するが、「当然のことで、また、契約にない。」
   として却下する。
ただ、最後に、正直に「工作」を話し、詫びるので、丸く収まるというものです。

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 dieschweigsamefrau.pdf

「引用」
・ 翻訳:高橋義人「ベーム指揮ウィーン・フィルのCD解説書」(ポリドール㈱)
・ 解説:渡部恵一郎「最新名曲解説全集第20巻」(㈱音楽之友社)


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