本HPではオペラ・バレエ等のあらすじを、立体的に理解できるようA4サイズにまとめ、PDFでダウンロードできるようにしています。

オペラ「トロイ人」

時間
第一幕 60分
第二幕 25分
第三幕 45分
第四幕 55分
合 計 4時間5分
基礎データ
作曲
エクトル・ベルリオーズ(1803年~1869)が、53歳の1858年に完成した。
台本
プーブリウス・ウェルギリウス・マロー(BC70BC19)の「アエネーイス」の原作により、1856年から2ヶ月かけて、ベルリオーズ自身が台本を作った。
初演
1863114日にパリのリリック座で第2部カルタゴの場面だけ初演。全曲は1890126日カールスルーエでフェリクス・モットルの指揮で行った。
主な登場人物
カサンドラ(ソプラノ)とロレーブ(バリトン)
トロイの国王プリアモスの娘で、アポロンが彼女に予知能力が持たせたが、その予知は誰にも信用されないようにもされた。トロイ崩壊後に、辱めを受けたくないために自害した。婚約者のロレ-プは、小アジアの王子だが、戦死する。
プリアモス王(ソプラノ)
トロイの国王でヘカペーとの間に、英雄ヘクトル、ヘレネと結婚した女性好きのパリス、カサンドラ、寡婦ヘレネと結婚したデーイポポス、寡婦アンドロマケと結婚したヘラノス、エネアスと結婚したクレウーサなどの有名な子供がいる。
ヘクトルの亡霊(バス)

アキレスに殺害されたが、未亡人となったアンドロマックは、アキレスの子ネオプトレモスから求婚されたが拒否し、ヘクトールの弟ヘラノスと再婚した。

しかし、息子の助命をネオプトレモスに嘆願したが、残忍に殺された。

エネアス(テノール)・息子アスカーニョ(ソプラノ)
ゼウスの命令によりヴェーヌスは、アンキーセスとの間にエネアスを産み、プリアモス王の娘クレウーサと結婚し、アスカーニョをもうけた。
ディドー(メゾソプラノ)・妹アンナ(アルト)
ディドは、カルタゴの女王で、テュロスの王子シュカイオスの寡婦。通りがかりのエネアスを愛するようになる。しかし、捨てられて自害する。妹のアンナが支えるが、駄目だった。
ナルバル(バス)とイオパス(テノール)
ナルバルは、ディドの高官で、イオパスは詩人。
        
A4版を読む前に

トロイのプリアモス王の義理の息子に過ぎないエネアスが、トロイの再興を期してイタリアに向かうのは、ゼウスの意向だからである。

ディドーが、通りすがりのエネアスを愛した理由は、母アプローディティの意向があったからである。

このように、人間達は、神の意向により運命づけられている。

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 troy.pdf

「引用」
解説:「トロイアの人々」(Wikipedia