系図によるエレクトラとクリテムネストラ

基礎データ

参考台本 エウリピデス(BC480頃~BC406)の「エレクトラ」が、BC413頃に完成
初演 上演記録がない
場所 ギリシャのアルゴン郊外の農家

主な登場人物

ペロプス
アナトリア半島のリュディアの王であったが、ピーサから半島全体に支配を拡大し、ペロプロス半島といわれるようになり、ついにミケーネの王になった。しかし、子供たちと孫の運命は悲惨で、「呪われた一族」といわれる。
アトレウスとテュエステース
ペロポスの子供で、ミケーネ王の座を巡り、アエロペの姦通と虚誓と残虐な復讐をしあう。
アエロペ
クレタのカトレウス王の娘で、ペロプスの息子アトレウスと結婚し、アガメムノンとメネラーオスを産んだ。テュエステースとも姦通してタンタロスを産んだ
アガメムノン

アトレウスとアエロペの子で、ミケーネの王の座を継いだ。トロイ戦争では、ミケーネ軍団の総大将になったが、帰還後に、次の二つの理由で暗殺される。

① スパルタの王テュンダレオースの娘クリテムネストラは、テュエステスの子タンタロスと結婚していたが、アガメムノンが横恋慕して権力を使ってタンタロスを戦場に放置して陥れ、殺した。それを知ったタンタロスの弟アイギストスは、アガメムノンに復讐することにした。

② アガメムノンは、タンタロスを陥れたことも知られずにクリテムネストラと結婚できた。しかし、そこで、弟メネラーオスの嫁ヘレネーの不倫がきっかけでトロイ戦争が始まってしまった。

そこでアガメムノンは、「狩りの女神アルテミスより自分が上手」と豪語してアルミテスの怒りを買ってしまった。その怒りを抑えるために、クリテムネストラとの娘イフィゲニアを生け贄に差し出すことになった。クリテムネストラは、愛する娘を勝手に生け贄に出したので、恨んで復讐を誓った訳である。

アイギストスとクリテムネストラは、同じ目的を持っていたため10年間アガメムノンの帰還を待っていたが、トロイ戦争に勝利して凱旋したあとの入浴中に、復讐した。

クリテムネストラ
スパルタの王テュンダレオスとレーダーの娘。最初の夫タンタロスとは死別し、次の夫アガメムノンは、愛する娘イフィゲニアを勝手に生け贄に出して殺したので、復讐した。しかし、そういう事情を知らない子供達は、母とエイギストスを単に不倫関係としか理解しておらないようで、父の敵であるとして、オレステスとエレクトラに殺害される。
オイギステス(英名:エギスト)
テュエステスとその娘ペロピアとの近親相姦したときの子だが、アトレウスが養育した。異父兄弟のタンタロスがアガメムノンの策略で殺害されたので、復讐した。
イフィゲニア
アガメムノンとクリテムネストラの長女にもかかわらずに、生け贄に出され死んだ。後日、女神アルテミスが、クリミア半島にあるアルテミス宮殿の巫女に呼ばれた、という。
エレクトラとオレストス(英名:オレスト)

姉のイフィゲニアが、アガメムノンのせいで生け贄に出されて死んで、母クリテムネストラが父を復讐した後、ミケーネの農夫と結婚させられた。しかし、農夫は、王女エレクトラに敬意を表し交わらなかった。

正義の味方オレステスも行方不明であったが、エレクトラと再会し、母の殺害計画を練る。

メネラーオスとヘレネー
メネラーオスは、スパルタの絶世の美女ヘレネーと結婚したが、ヘレネーは、女神エリスの悪戯を審判したパリスと一緒に、不倫してトロイに逃避行した。パリスは戦争で死に、メネラーオスに連れ戻された。

 

A4版を読む前に

① ミケーネの国王アガメムノンとメネラーオス兄弟と、ヘレネーとクリテムネストラの絶世の美女の異父姉妹の交わり。

②悪人アガメムノンを許せない妻クリテムネストラとその前夫の弟アイギストスの成敗の計画。姉のイフィゲニアを殺した父より母を許せないエレクトラとオレステス。

神の怒り及び神託で悲劇を招くよりも、ぺロプス一族の因縁の影響が大きいと言われている。

 

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 elektra.pdf

「引用」
・ 翻訳:田中美知太郎「エレクトラ」(㈱筑摩書房)
・ 解説:ウィキペディア
・ 参考: BC408年のディオニューソス祭で上演されたエウリピデスの「オレステス」
・ 参考: BC458年のディオニューソス祭で「オレスティア」三部作の他の二作と上演されたアイスキュロスの「アガメムノン」


オペラ

バレエ

その他