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ヨハネ受難曲

時間
第一幕 40分
第二幕 80分
基礎データ
作曲
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685年~1750年)が、39歳の1724年に完成。
歌詞
福音書章句部分は、ヨハネ福音書の第18章1節から第19章42節まで。
初演
1724年4月7日聖金曜日の午後の礼拝で、ライプチッヒの聖ニコライ教会で初演。
A4版を読む前に

 ヨハネ受難曲は、

  第1部が、ユダの裏切り・イエスの捕縛・ペテロに否認。

  第2部が、イエスに対する審問・鞭打ち・判決・磔・死・復活・埋葬。

 から構成されている。

 

 マタイ受難曲では、他に、策略・ベタニアの塗油・最後の晩餐・オリーブ山・ゲッセマネでの祈りの場面を含むので、より長大となっている。

 なお、イエスの死の場面ですが、マタイ受難曲では、「我が神は、なぜ私を見捨てたのか」となっていますが、ヨハネ受難曲では、十字架が神の成就の証として捉えられているので、逆に「果たされました」と言って死ぬので対照的です。

 磯山雅氏によれば、

 バッハの受難曲は、三つの階層から構成されている。

  ①福音書に従いテノール歌手が、通奏低音伴奏付で話する場面。・・・「私」は、出来事を知る。

  ②自由詩による歌う場面(歌手・合唱)・・・出来事について、「私」の主体的な感想を述べ省察を施す部分。

  ③賛美歌を歌う場面・・・「私達」の立場から、出来事についての、認識と意味づけを行う。

 ヨハネ受難曲は、マタイ受難曲と比較すると、第二層の自由詩部分がはるかに少なく、コラールの割合が大きいので、「私達」の立場からの性格が強い、という特徴を持つ。

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 johannespassion.pdf

「引用」
・ 翻訳:高橋義人「リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団のCD解説書」   (ポリドール㈱)
・ 解説:磯山雅 「リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団のCD解説書」   (ポリドール㈱)
・ 解説:東川清一「最新名曲解説全集第21巻」(㈱音楽之友社)