歌劇「ラ・トラヴィアータ」

時間

第一幕 31分
第二幕 65分
第三幕 32分

基礎データ

作曲 ジュセッペ・ヴェルディ(1813年~1901年)が、40歳の1853年完成。
原作 「三銃士」の作者であるアレクサンダー・デュマ(1802年~1870年)の同姓同名の息子(1824年~1895年)が作った「椿姫」が原作。
息子のデュマ自身の体験を基にしたもの。
台本 フランチェスコ・マリア・ピアーヴェが作成。
初演

1853年3月6日にヴェネツィアのフェニーチェ劇場。初演時のヴィオレッタがイメージに合わなかったため、失敗に終わる。

主な登場人物

ヴィオレッタ・ヴァレリー(ソプラノ) パリの社交界の高級娼婦。結核に冒されていることを知り、死を覚悟している。
第1幕では、享楽の世界と愛の世界のいずれに身を置くか迷い、第2幕では、アルフレードとの愛の絶頂から、父ジョルジュにより愛を断念するよう強いられる。
第3幕では、「堕落した女」の神への祈り等、幅広い歌唱が求められる。
アルフレ-ド・ジェルモン(テノール) ジェルモン家の跡取り。一年前からヴィオレッタに一途に惚れている。
ジョルジュ・ジェルモン(バス) 第2幕では、娘の結婚の障害となるヴィオレッタを排除するために、厳しい父親を演ずるが、第3幕ではどういう訳か優しい父親となる。
ガストン子爵(テノール) アルフレードの友人で、ヴィオレッタを紹介する。
デュフォール男爵(バリトン) ヴィオレッタの恋敵。アルフレードとの決闘で傷つけられる。
フローラ・ペルヴォア(メゾ・ソプラノ) ヴィオレッタの友人で高級娼婦。
アンニーナ(ソプラノ) ヴィオレッタの忠実な女中。

A4版を読む前に

 デュマの原作名は、「椿姫」であり、実在した主人公の高級娼婦マリー・デュプレシ(1824年~1847年)が月の25日間「白い椿の花」を身に付け、残りの日を「赤い椿の花」を身に付けていたことによる。ヴェルディは「椿の花」を避け「トラヴィアータ(堕落した女)」と名付けた。
 物語は、高級娼婦であるが結核を患うヴィオレッタは、名家の息子アルフレードと愛し合い、パリ郊外の邸宅で同棲し始めた。父ジョルジュは、この同棲が娘の縁談の障害となっているので、二人を別れさせるべくアルフレードを連れ戻しに来た。
ジョルジュから「神の祝福のない愛は長続きしない。」と言われたので、信心深いヴィオレッタは泣きながら愛を断念する。ヴィオレッタは、アルフレードが自分を諦め追いかけてこないように本心を偽り、夜会の世界に戻り悪女を装うことで、身を引くことにする。
ヴィオレッタの本心を知らないアルフレードは、侮辱と復讐でヴィオレッタを追いかけ彼女を傷つけてしまう。体の悪かったヴィオレッタは一層悪化させてしまう。
数ヶ月後、アルフレードは父ジョルジュから真実を聞き、謝罪にきて再度一緒に幸せに過ごすことを伝えに来たが、ヴィオレッタは時すでに遅く、死んでしまう。
しかし、ヴィオレッタは、愛するアルフレードの腕の中で死ねることに幸せを感じるのであった。

A4版(PDF)

このPDFを出力して劇場に持参し、各幕前に読んで頭に入れておきますと数倍楽しくオペラをご覧いただけます。(上演中は周りの方々にご迷惑とならないようにお願いします。)

詳細の資料はこちらからダウンロードできます。 latraviata.pdf

「引用」
・ 翻訳:河原廣之「オペラ対訳本」(おぺら読本出版)
・ 解説:寺崎裕則「最新名曲解説全集第19巻」(㈱音楽之友社)


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